鬼の話しっこ
わぁが小学校さ入る前の年の事。
わぁが座敷で昼寝してで、かっちゃが離れの小屋で洗濯してあった。
ふと目が覚めで天井が目さ入って来た時、窓ガラスがガチャガチャ鳴った。
で、そっちば見だら、真っ赤だ顔したの〜れおっかね〜顔がわぁば睨んであった!
目は血走って、頭さ角まんであって、おっかねして振るえながらかっちゃのどごさ走った。
「おっか〜、悪戯してる人いる!!鬼の面かぶって!」って喋ってしがみついだ。
かっちゃど座敷さ戻って、窓の外ば確認したっきゃ誰もいねがった。
しかも当時のその窓の外は池があって、人が立づ場所だのねがったのさ。
かっちゃは「寝ぼげでらんでね?」ってすし、他人さ喋れば笑わいるし・・
あれがら今まんで、あの顔ば忘れだ事ね〜な〜
信じでもらえね〜がも知らねばって、本当に見だのさ。
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