百日咳



わぁが3歳さなった頃、咳き込む事が多ぐなって病院さ連れで行ったらしい。

2週間経っても全然いぐなね〜はんで、かっちゃは必死に本で調べだんだど。

したら「百日咳」の症状どよぐ似でらったはんで、医者様さそう喋ったんだど。

「先生、本で調べで見だんだばって、百日咳でねべが?」って。

したらその医者様、「勝手に決め付けるんでね!」ってでっただ声で怒ったんだど。

今でもあの怒った医者様の顔ば忘れらいね〜って、かっちゃは喋ってる。

しても次の診察の時、百日咳の検査してけだらしくて、正式に「百日咳」って診断が下った。

それがら診察の度、脊髄注射ばしたんだど。

かっちゃは診察室がら出さいで、わぁば看護師が押さえで注射してあったらしいばって、
その時の泣き叫ぶ声がすごがったんだど。

かっちゃはわぁの泣き声ば聞きながら、病院の待合室で土下座してあったらしい。

「こったに弱ぐ産んでまって、迷惑だじゃ〜」って、待合室の床さなづぎばつけであったんだど。

この話は中学生の頃、婆様がら聞いだ。

本当に親ってな〜・・・



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